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測量士補試験受験 2019 [学習]

少々長いので、読み始める前にトイレに行った方がよろしいのではないかと。


2018年の初めに、測量士補試験の出願のミスがあったという報道により、その存在を知った。

どのようなものかと検索し、受験資格に制限がないこと、また合格率が30%程度だということを知り、合格率が30%程度以上になると過去問だけで合格までは行けることから、全くの門外漢なれども「やってみるか」と思いテキストを購入した。

それが後述する松原氏の著作だった。

 



建築土木教科書 測量士補 合格ガイド 第2版

建築土木教科書 測量士補 合格ガイド 第2版

  • 作者: 松原 洋一
  • 出版社/メーカー: 翔泳社
  • 発売日: 2017/02/14
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



だが他にやることがあるので10月までそのまま放置。

真面目に着手したのが10月中旬。テキストを読んでも丸っきり分からない状況ではあるが1ヶ月ほどで一応は通読した。(読んだだけではなく見ただけ)

とはいうものの、1月下旬に別の試験があるのでそちらが優先で8割、こちらが2割のペース。

この時点ではまるで分からないのだが、テキストの著者である松原洋一氏のサイトを訪れてみたところ色々な解説がありまた文章問題の過去問(五肢択一)の肢をバラバラにした○×テストがあったため恐々トライ。

 



最初は意味不明で理解不能だが解答の解説を読み、テキストの該当箇所を読みながら匍匐前進状態が続く。

それでもどうしても理解できない部分について11月末にE-Mailで松原氏に恐る恐る質問したところ丁寧な解説を頂いた。

そうこうしながら文章系についてはどんどん進んでいったが、計算問題には手つかずのまま越年。

1月4日から受験申請書の配布と受付が始まり、簡易書留で国土地理院へ郵送し受験の権利は得た(はず)。

1月末に別の試験が終了したので過去問集で計算問題に着手したが、これも全くの意味不明からのスタート。

 


測量士補 過去問280

測量士補 過去問280

  • 作者: 日建学院
  • 出版社/メーカー: 建築資料研究社
  • 発売日: 2018/09/15
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



正弦定理、余弦定理等が出てくるがそんなもの大昔過ぎて覚えているはずもなし。

過去問集の解説を読み、また松原氏のサイトにある過去問解説を読み少しずつ前進していった。

一度目は大分エネルギーを要したが2巡目になると幾らか速度が上がってきた。

但し、この時点でも正解は導けるが意味が分からないものが多々存在。

それでも同じ問題を何度か紙に書いてやっているうちにひょっとするとこういう意味なのかという仮説が立つ。

そして、その観点からアプローチしてみると「こういうことだったのだ!」という結論に達する。

こうしてそのような論点での問に対しては、容易に正解に辿り着けることとなったがこれが理解したということで、いくつもの論点でこうなっていく。

遅々としながらも3月中旬には過去問集の計算問題凡そ110はクリアー。

ところで過去問集は29年受験用の中古品であったため29年、30年の本試験の内容が掲載されていないが、これはこれで後で役に立つことになる。

前述のサイトでそれらの文章問題の肢は○×で意識することなく29、30に挑戦しているが、計算問題は未知のまま。

3月中旬から29、30年の過去問(前記サイトにあるのでDL)にトライしてみたところ29は25/28、30は24/28だった。

18問正解で合格なので一応の見通しは立ったもののまだ不安は多いが、期待と不安が交錯する今が最も楽しい時期。

ところがテキストの出版元である翔泳社のサイトに置いてある松原氏作成の模擬試験問題に3月下旬に挑戦したところ無残な結果となる。

29年(2018.2月頃にDLしてあった)が19/28、30年が21/28。合格点には達しているものの何とも悲惨ではないか。

別件の松原氏とのMailでこれを報告したところ、「難しくしてさらなる勉強を促す」という方針で作成してあるとのこと。

「Mさん優しくないね」と思う。



こうして尻を叩かれ更に邁進するしかなくなるがもう退路は断たれており、残り50日。

4月中旬に31年の模擬試験がアップされたので挑戦してみる。22/28と地獄のような状況。結果を松原氏に報告すると、「幾らか難度を下げたが」とのこと。

29、30、31の模試で初見だった内容が本番で出るといいなと思いつつ進行。(これが本番で報われるとはこの時点では知る由もない)

4月24日に受験票が到着。持ち物には単純な直定規(三角定規等はNG)、これは問題によっては使用しないと立ち往生する。

拡大鏡使用可能、細かい地図が出題されることがあり、今回は博物館を探してからの計算問題が出題されたが、直径10㎝のそれが役立った。

GWに入ると誘惑が多いが、○×問題、模試から弱点を抽出しEXCELに貼り付けていく。これは試験当日に最終段階で使うことになる。

計算問題も過去問、模試で若干不安なものを抽出して持って行くこととした。これらは総て各問毎にEXCELで1問づつ記録しているため抽出は容易だった。

受験当日、車で駅に向かうが駅近くに以前出向していた子会社がありまた日曜日なのでそこの駐車場に入れ、以前の名刺をフロント置く。

徒歩数分で長野駅に着き新幹線で試験会場のある富山に向かうが、まだ早すぎるだろうと思われる時間だ。

何故か? 新幹線が定刻で運行されない可能性を否定できない。駅に着いてからNGが判明したなら、直ちに概ね200㎞の富山に車で向かうことになる。

乗ってからならば諦めるしかないが、早い時間に乗っていれば復旧後に間に合う可能性が出てくる。富山駅からタクシーということも脳の片隅には置く。もちろん家を出る前には運行状況を調べてある。常にフェイル・セーフとバイ・パスを考えておかないとね。「泥縄」は焦りも伴うしNGだよ。

以前に社労士に挑戦していた時には、試験前日に試験会場付近のホテルに泊まったが、今回はかなり手抜き。

富山駅から路面電車にて会場の大学に向かうが、駅への到着が早すぎるので近くに勉強スペースはないかと思考し新幹線の待合室に入ってみたところカウンター型の便利な箇所があったのでそこで最後の悪足掻き。

開始時刻である13時30分の1時間前即ち12:30にならないと会場に入れないということなのでそれに合せて路面電車で移動(15分)。昼食や水は家から持参。

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試験時間は3時間で、開始後90分まで、また終了15分前からは退室不可。

試験問題は時間満了の16:30まで居ないと持ち帰りが出来ない。

こういう細かなことが多くの受験体験記には掲載されていないように感じたのでここに記した。



同じ部屋には100人弱が居たが高校生と思しきが4分の3。女性は1割弱かな。

開始。周辺は猛然と問題に向かっているようだが慌てない慌てない。首を一回し、肩を上げ下げし更に背筋を伸ばしてからさてやるか。

この間10秒にも満たない。逸る気持ちを抑えて平常心になってからが良い。これは「受験ズレ」の賜物。3時間もあるのだからね。

29、30の過去問、29、30、31の模試の何れもが概ね1時間で終了しているので、この本番でもおそらくその程度の時間で出来上がるだろうからゆとりが大切。

問9はDLして解いた模試の29年、問24は同じく模試30年でやった問題であり過去問にはない論点が出題されており、「やったぜ」という気になる。

また、初見の問題が数問あったがそれらもクリアー。

1度目は丁寧に計算をやったので70分を要したがまだたっぷりの時間がある。

2度目も再度ゼロの気持ちで解き80分だった。1度目は計算を近似値で行ったが、今回は示されている数値や関数をそのまま使ったので計算の桁数が幾らか増えた。

1、2回とも全問同じ解になった。残りは30分なので、ここで中間運動を10秒。

この後解答用紙にマーキング。一度マークしたら1番から指差し確認をしながらマークのチェック、次に28番から同様に。

更に、指差しの指を代えて1から、28から。これだけやっておくと発表までの間のマークミス不安の恐怖から逃れられる。

時間があったので結局8回もチェックしてしまった。

もちろん受験番号も同様だが、これは開始前にも前からも後ろからも(畑中葉子か?)やっているのでおそらく10回を超えている。

残り5分、問題用紙の裏に解答用紙から転記。これで問題のページを繰らずに速報と合せられる。



帰途、路面電車に乗ろうと停留所に行ったら何輌も停まっており、過剰サービスだと思いつつ到着すると、車両故障なので一つ先の停留所で折り返し運行中だと知らされた。

何とか乗車し富山駅に到着。

17:25頃に新幹線の待合室で「幾らなんでも早すぎるか」と思いつつ速報サイトを確認したところ問1から10が掲載されていた。

10問のうち問3一つが違う。容易な計算問題なのに何故と思いスマホの電卓で計算(電卓は試験では使えない)し直したが間違っていない。

何故速報サイトは違うのかと計算過程を確認したところ「おっと、ここで勘違いしたのだな」という部分を発見。

間違っているのは私ではなくサイトの方だよ。度計算した小数点以下を分や秒に変換するには60進法なのですが。

勘違いであったであろう速報はその後1時間を経ずに訂正された。

引っ掛る選択肢を作成する試験主催者はすごいですね。

 

待合室にいる間に全問の速報がアップされ、問題用紙の裏に転記した解答一覧が大いに役立った。

富山駅で鱒寿司を購入し、土産に。



夜になって、別のサイトにも速報が挙がったがこれも同じ内容だった。

不思議なもので、この時に脳内の独立したグチャグチャ「知」が一気に縦に横に組み合わされ「知識」となり、この時点が最も力のある瞬間だ。

こうして、測量という未知だった分野のことを僅かではあっても得ることが出来た。(おそらく盆までにはきれいに消えると思うが)

なお、1月下旬に受験したものは残念ながら満点はならず、90%少々。脳の劣化が止まらないようだ (^^)



総括:

文章問題はWEB○×テストを熟せば合格点には容易に達するはず。

分からない部分はテキストを熟読した。正解を知ってから再度読むと確かに書いてあるのだが、それまでの間分からないまま流している自分が悪い。

但し、○×テストで条件反射的に正解が得られてもそれはNGで、正解と共に表示される解説を何度でも読むことで「知」が蓄積していきまた新たな疑問が生ずるのでテキストで探して読んだ。

当初は全く理解できなかったテキストの内容ではあったが、今はほとんど全部が理解できる。

再度リンクを。



計算問題は手を動かした。先に書いたが意味不明でも何度か手を動かしているうちに本質に迫って行けた気がする。

また、計算のショートカットも見いだせた。

このことは、計算問題が出題される他の試験でも同様であるという経験を何度も有する。

とにかく、1問でもよいので毎日やった。「継続は力」だから。



プロローグ:

速報による採点結果は「満点」だった。測量士補試験への挑戦はこうして終わりを迎えたが、一抹の寂しさが募り、満点が取れてしまうと次は「補」を取り外したいなと・・・・。

だが、まだやることがあるのでそれらが終わってから戻ってくるかもしれないが、トランシット(セオドライト)やTSに触ったこともないのにね。

多くのジャンルで無謀な挑戦は続く(^^)



謝辞:

大変お世話になりました松原洋一氏に感謝申し上げます。

ありがとうございました。

貴兄並びに貴サイトの益々のご発展を祈念します。


追記:7月9日 09:00にHPで結果が発表されるとのことだったので08:55に見てみたら既にアップされていた。

合格者番号に自分のそれが掲載されていることを確認し、総てが終了した。

なお、合格率は35.8%だった。


もう一度書きます、松原洋一様ありがとうございました。

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